ウィリアムズルノーFW16 (1994)

WILLIAMS RENAULT FW16

アイルトン・セナの最期のマシン、イモラに散る 

ウィリアムズルノーFW16
 
 

空力の奇才A・ニューウェィが作り上げた成功作ウィリアムズルノーFW14から進化したマシン
この年からアクティブ・サスペンション等のハイテクが禁止されてウィリアムズは現役最強のA・セナをチームに迎え入れる
 
 
リアウィングのブーメラン型のウィング等を代表する空力マシンでセッティングの幅が非常に狭いマシンになる、ちなみにナイジェル・マンセルが最後に優勝したマシンでもある
 
1994年5月1日「地獄のイモラ」と後に言われた最悪のレースウィーク
予選一日目にジョーダンのR・バリチェロがクラッシュからこの悲劇の幕が開いた・・・
 
幸いバリチェロは軽傷で済んだが、予選二日目全日本F3000にも参戦し、この年新興チーム・シムテック・フォードのローランド・ラッツェンバーガーがフロント・ウィングが外れてコントロールを失いクラッシュ12年ぶりにF1では死亡事故が起きてしまった
そして決勝日も悪魔は次の生贄を待っていた・・・

ウィリアムズルノーFW16

 
ベネトンのJJレートとロータスのペドロ・ラミーの接触事故のため観客席にマシンの部品が飛び散り観客に重軽傷者が多数出る事にそしてこの後もセーフィティーカーを導入しレース続行、そしてあの悲劇が起こった
 
 
トップを快走中のセナのマシンが高速コーナータンブレロを曲がり切れずに真っ直ぐ突っ込んで行った
後ろを走っていたシューマッハのカメラの映像でセナのマシンから火花が出ていたのが確認できる
あの事故は決してセナのミスでは無い・・・マシントラブルでステアリングの故障が疑われている
 
02年証拠品として押収されていたセナのマシンがウィリアムズに返却された
現在はスクラップになったとか保存しているとか色々な噂が流れている、今はただ彼のパフォーマンスを思い出しながらこの文章を書いています
 
 
 
こんな話もありました
マンセルが92年にチャンピオンを決めた時セナがこんな言葉を掛けたそうです
「おめでとうナイジェル、これで僕がなんで嫌な奴か判っただろ?この気分を誰にも味合わせたくなかったのさ!」
 
エンジンはルノー・RS6 3500cc V10
 
1994.5.1.サンマリノGPレース中に死去 享年34歳
優勝回数41回 PP回数65回 3回のワールド・チャンピオン
 

管理人メモ: このマシンを撮影した当時まさかここまで管理人を続けているとは・・・

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